いわゆるコウノ談話。

仕事のこと、世間のこと、わたくしごと。そのあいだのこと。

いわゆる「コウノ談話」

シュークリームに関する談話。

お久しぶりです。放送作家のコウノです。

今日は、いわゆる「番組外収入」に関する談話です。

セブン-イレブン日高晤郎ショーが共同で企画したシュークリーム
 セブンイレブン探検隊「なめらかカスタードの皆のシュー」は、
 6月2日月曜日、商品に味のバラつきが発生したため、
 急遽、販売を中止いたしました。
 これは、予想を超える受注数により、
 生産設備上の問題が起きたためで、
 セブン-イレブンとして商品の品質に妥協できないため、
 一時見合せという決断に至りました。
 現在、販売再開に向けて生産体制の立て直しに
 最大限の努力をしております。
 この商品にご期待下さり、ご来店いただいたお客様には、
 大変ご迷惑をおかけしておりますことを、
 深くお詫び申し上げます。
 尚、これまで販売しました商品に関しましては、
 健康上の影響があるものではございませんので、ご安心下さい」
 STVラジオ「ウィークエンドバラエティー 日高晤郎ショー」HPより

 

9時間という長時間ナマ、しかも全編公開放送。そして高い聴取率を誇る、北海道のラジオ番組。セブン・イレブンとの共同企画で販売を開始したシュークリームのことについてのお知らせです。

 


パッと見て「番組の人気もあいまって、馬鹿売れしちゃって、生産追いつかなくなって」みたいな話なんですが。radiko.jp プレミアムで、ここ数週の放送を聴いた限りで、ちょっと違和感がありました。

当然、番組企画で売るわけですから、放送でもお祭りというか「ラジオ芸人」たるパーソナリティーは購入を促すわけですが、その中で「冷凍して、道外の親戚・知人・友人にも送ってあげよう!」そして「radikoプレミアムで聞いている人のために、冷凍発送できるような仕組み、作れないかねぇ」と言うのです。

 

そもそも、北海道のコンビニの(関連会社の)工場ってのは、北海道で暮らす人々の日用品・食品を製造する場所ですよね。シュークリームは食品ですが、ある種のノベルティであり、優先されるのは、他のコモディティでありましょう。


「冷凍してまで、コンビニで売ってるシュークリーム、送ってもらって食いたいか!?」ということもあるんですが、それは好みとして、番組に自らの名前をつけている以上、いやそうでなくても、その個数・生産能力等に関して、出演者へのアナウンスや指示が何もなかったのかなと思います。

正直「演出不在」を招いた結果が、冒頭のお詫び文になったのかと思うのです。

ラジオ業界に於いては「雄」のように称され、放送を評し論ず方々からの讃辞も絶えない番組であります。僕も20代の頃に数回、スタジオを見学しました。

そして現在も、全国の放送関係者がスタジオを訪れ、その度に見学者を出演させているのですが、出演した側には、演出不在とも思える世界でどのような印象が残ったのか。長年、radikoプレミアム以前、Podcastで、いや、遠距離受信をしていた聴取者としても、今回の「お詫び」で、radiko.jpプレミアム登場以降に持っていた、僕の番組への違和感が、顕れた気がしています。

ぶっちゃけ、もう持ち上げるの、いいんじゃないかなぁ。

こういうこと書いちゃうと、また世間を狭くしていくんだなこれが。評価というか「これがラジオだ!」みたいに仰る方々、多いんですよね。あの、皆さん、今度あってもぶたないでね。投石しないでね。シュークリームもパイもぶつけないでね。仲良くしてね。